有馬温泉できっと一番「濃い」金泉が、こちら「上大坊」。
有馬温泉で一番風情のある細~い湯本坂を登っていくと左側にあります。
有馬温泉で「坊」の名がつく宿は老舗とのこと。
また、有馬温泉では消毒なしの源泉かけ流しの温泉がかなり貴重なようです。
玄関は、和テイストでいい感じな雰囲気です。
脱衣場(男)です。
脱衣所内のこの扉を開けるとすぐに下へ降りる階段が。
浴室内の階段の上から撮影です。
この階段を降りれば浴場です。
※浴室内に階段で下って浴室がある温泉施設は、あたりが多いようです
左の浴槽が金泉、右の浴槽は沸かし湯(白湯で温泉ではありません)
金泉の源泉は天神源泉。
上大坊のすぐお隣にある神社から引いています。
真っ茶っ茶のお湯です。
また、猛烈に熱いです。
源泉温度はなんと98.2℃ですので、そりゃ熱いはずで・・・(^^;
すいません、邪道ではございますが、水をドバドバ加水させて頂きました(^^;
まぜると、さらに底から鉄分の結晶?が現れてきます。
まるで赤だしの味噌汁のようです。
ちょっとお湯を舐めると、めちゃくちゃしょっぱい!
それもそのはずで、海水の2倍弱の塩分濃度です。
入湯すると、湯に浸かった部分は完全に見えなくなります。
まさに透明度ゼロ!
塩分濃度が高い
↓
浸透圧の関係でからだの水分が外に出る
↓
さらに温度が高いと
↓
汗が出る
↓
脱水症状になりやすい≒湯あたりしやすい
となります。
もちろんからだは、超あたたまります。
ということは、からだがあたたまると、免疫力アップし、様々な改善が期待できます。
ただ、長湯をすると、体への負担が大きく、湯あたりする恐れがあります。
できれば、入湯する際に、塩分を含んだ水分(ポカリスエット)等もご一緒に。
※鉄分を含んだ温泉は、皮膚から鉄分は補給されないようです。
(飲めば体内に吸収されるようですが)
ということで、全国でもとても稀有な温泉が有馬温泉の金泉です。
そんな金泉を加水も加温も循環も消毒もせずに入湯できる上大坊はスゴイ!と思います。
■温泉分析書
泉質 含鉄-ナトリウム-塩化物泉
すごいことに、溶存物質(ガス性のものを除く)の総計が62グラム/kgもあり、そのほとんどが塩分です(^^;
また、含鉄となるには鉄イオン(Fe2+、Fe3+)の総計が20mg以上必要なのですが、こちらは軽く超え、120mgも!
全国的に見ても希少な温泉だと言えると思います。
実は巷で茶褐色の湯の場合、鉄を含んではいますが、泉質名には「含鉄」とならないケースがほとんどで、鉄を少し含んでいるだけで茶褐色になることが良くあります。
また、茶褐色になっているのは、空気に触れ鉄が酸化(錆びる)したためであり、実は新鮮な湧き出た状態では無色の場合が多いみたいです。
めっちゃあたたまります!
ここは、日本最強と言ってもいい温泉です。
実は「濃さ(62グラム/kg)」は現在、日本で入れる温泉の中でも一番とのこと
ゆえ、温泉マニアなら是非一度は経験を
立ち寄り湯料金は、1000円
価値がわからないと、1000円も
価値がわかると、たったの1000円
■温泉データ 有馬温泉 上大坊(かみおおぼう)
住所 |
〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町1175
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電話 |
078-904-0531
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立ち寄り湯料金 |
1000円
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立寄り可能時間 |
15:00 ~ 18:00
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泉質 |
含鉄-ナトリウム-塩化物泉
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源泉温度 |
98.2 ℃
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PH |
5.89(弱酸性)
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湧出量 |
28 リットル/分 (掘削自噴)
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ぐっちのお気に入り度 |
★★★★
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